国内で「健康経営」の元祖的な存在といえば、特定非営利活動法人(NPO法人)健康経営研究会の岡田邦夫理事長(医学博士)です。
岡田先生は大阪ガス健康開発センター統括産業医を経て、その後は複数の大学で教授を務められましたが、大阪ガス時代に健康情報誌『健康日本』の取材を通じて、健康経営について学ばせてもらいました。
『健康日本』は巡回健診を実施する公益法人の月刊情報誌で当時、私は『健康日本』の編集委員を務めていました。取材内容と1年間(12回)の連載として、健康経営の理解を進めていく中で論議をしました。健康経営は大企業が中心で、中小企業の中でも中クラスの企業では進みやすいものの、小企業や家族経営、個人事業主では進みにくいところがあります。
社員数が少ない企業や個人では経営的な視点での健康管理を戦略として進めることは難しいことから、そこに対しては他の観点が必要とのことで導き出されたのが「健康流通」という考え方でした。
「流通」は商品やサービスを生産者から消費者に円滑に届けることを指していて、健康のために必要な商品、サービスを届けるだけでなく、有効な活用のために情報を着実に届けることが「健康流通」の根幹となります。
このように「健康流通」は大きな企業の健康経営に対するものとして考えられたものの、健康づくりを戦略的に進めるために商品とサービスを活用することは個人レベルでは企業規模に関係なく進められるものです。
健康づくりに必要な情報は大企業では提供されているとしても、個人の特性や環境に合わせたものとはなっていないことが多く、誰であっても情報は重要なものです。
数多くある健康情報の中から正しい情報、自分に合った情報を選択して、これを実践するためには「健康リテラシー」が重要となります。健康流通は健康リテラシーの向上とセットであるとの認識で、これを広めていくのはタクティシャン(戦略参謀)の役割だと認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕