健康食品も一般の食品も医薬品的な効能効果を表示することも述べることもできません。ホームページは多くの人の目に触れるものだけに、ホームページに効能効果を載せていたら発見されて、指導を受けると思われるのに、効能効果が掲載されている例もあります。
それは監視の仕組みを知ってやっていることで、効能効果を掲載するページが関係しています。監視対象が増えて、インターネットを通じての検索が大変になってきたことで、ロボット型検索システムによるキーワード検索が行われるようになりました。
これで効能効果の記載が発見されやすくなったものの、ロボット検索はトップページの検索は得意であっても、トップページからクリックして次のページを見るという、人間なら普通にできることが苦手です。
そこで効能効果をトップページではなくて、2層目のページに掲載するという方法がとられるようになりました。この方法なら一般消費者の目に触れる機会は減っても、その会社や商品を知っている人ならクリックして奥に進んでくれるので、そこで効能効果を掲載するという方法を取っているのです。
こういったことからホームページに掲載するほうが、一目瞭然で書いていることがわかってしまう広告やチラシなどよりも規制を逃れやすいと考えている販売事業者もいます。しかし、それは長くは続かないことです。というのは、ロボット検索がすべてではないからです。
以前は、ロボット型検索ではなくて、委託を受けた調査員が人手でネット検索をしていました。これを効率よく実施しようということで始まったロボット型ですが、その方法には限界があることは初めからわかっていたことです。これに従来の人手を組み合わせて、隠してある表現を発見しようとしています。
ロボット型検索によって、疑いのあるホームページを探すところから始まるので、トップページの表現をゆるやかにしようという会社もあるものの、それでは一般消費者の目にも触れにくいということで、少しは踏み込んだ表現になりがちです。それをロボット型検索システムで探して、その後は調査員にバトンタッチするという方法です。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕