サプリメント(supplement)は、補助、補充、補完といった意味があります。通常の食事では不足する栄養素を補うものがサプリメントと呼ばれていますが、これは英語の「dietary supplement」を略したもので、dietaryは「食物の〜」という意味です。ということで、不足を補う栄養素という意味合いになります。
何が不足しているのかがわかれば、不足している成分(ビタミンやミネラルなど)を摂ればよいわけですが、具体的に何が不足しているかは食事内容をチェックしなければわかりません。そのチェックも、栄養の専門家のサポートによって行われない限りは、不足している成分を正確には知ることができず、不足している量を正確に補うことはできなくなります。
そのため、多くの種類のビタミン、ミネラルが含まれているマルチビタミン(という名称であってもミネラルも含まれている)を使うことが多くなっています。栄養素の種類は合っていたとしても、その量が不足している量を補うことができる状態とは限りません。
そこで、総合的に栄養素を補おうとするときには、栄養素の種類だけでなく、一定の量が含まれているものを選ぶことがすすめられます。栄養補助食品のカロリーメイト(ブロックタイプ)は1箱(400kcal)で一般の栄養摂取の3分の1の量が摂れるように配合されています。
他に栄養バランスがよいものとして、赤ちゃんが飲む粉ミルクがあげられます。これも成長に必要な栄養素の種類と分量が摂れるように調整されています。しかし、赤ちゃん用の粉ミルクは脂肪の含有量が多いことから、これに頼るのではなく、食事の脂肪量を考えつつ、不足する栄養素を補うためのサプリメント代わりに使うことがすすめられます。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕