健康的な肌、若々しい肌を表現する言葉としては、もっちり、ふっくら、もちもち、プルプル、しっとりなどがあります。この言葉を健康食品の名称や説明に使うと、いかにも効能効果を述べている印象となって、すぐに取り締まられないとしても効能効果を標榜する表現ということで規制する側に目をつけられやすくなります。
ところが、商品の性状や原材料の性状が肌の状態を表現する言葉と同様のものだと、あまり気を使うことなく、堂々と表現することができるという感覚で販売されがちです。その方法としてよく使われるのは、コラーゲンやヒアルロン酸です。
この2種類の有効性については、雑誌の記事やテレビコマーシャルなどでも伝えられているので、女性にはよく知られています。肌の状態を表すような言葉と同時に使われると、まるで効能効果を言っているように飛びついてしまうことにもなります。
最近では、性状が“もっちり”という表現にふさわしいような甘酒、ヨーグルトが使われたもの、ゼリー状になっている商品が増えています。よく知られているコラーゲンと甘酒が使われたゼリーとなると、もっちりという表現は違和感がなくなります。
他にもツルツル、つやつや、もちもち、プルルン、白つやといった性状も使われやすい言葉です。商品や素材のほうでは、スムージーだけでもよいのに、さらに甘酒スムージーなるものもあります。単なるイメージだけでなく、アミノ酸が含まれていて、これが皮膚細胞の材料となることも期待をさせます。
ただ、使いにくいのは「うるおい」という言葉で、これは化粧品の効能効果として許可されている表現で、食品なのに、そこまで踏み込んだ表現をすると取り締まられやすくなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕