免疫強化に関わる健康食品とメディカルダイエット

免疫細胞の白血球とリンパ球の働きを強化する成分を与えて、免疫力を強化することができるようになります。摂取タイミングですが、食べた物に影響されずに吸収性を高めるため、空腹時に摂るのが原則となります。
アガリクスはブラジル原産のハラタケ属ハラタケ科のキノコで、学名はアガリクス・プラゼイ・ムリル、日本名はカワリハラタケです。日本で栽培されているものは姫マツタケとも呼ばれています。免疫細胞のマクロファージの働きを活性化させるβ‐D‐グルカンなどの多糖類が豊富に含まれます。
エキナセアは北米原産のキク科の多年草で、古くから使用されてきたハーブです。北米のネイティブアメリカンが古くから歯や喉の痛みを解消するほか、風邪の治療に用いてきた歴史があります。気管支炎、鼻粘膜の乾燥、アレルギーなどに対する抗ウイルス作用、抗バクテリア作用、抗炎症作用が認められています。エキナセアに含まれる多糖類には免疫細胞を活性化させる機能があります。免疫作用から、がん対策も期待されたものの、免疫作用でもリンパ球よりも白血球の活性化が強く、風邪への対応が主となっています。
カイジは槐(えんじゅ)の木に寄生する硬質のキノコで、半円形で形が耳に似ていることから槐耳と書いてカイジと名づけられました。漢方素材としての歴史は長く、1500年以上前の唐時代の医学書『新修本草』には「カイジには治風、破血、主治五痔、心痛に効果がある」と記載されるほか、多くの文献に効果が記されています。現代医学による研究は1979年から始まり、中国の8つの医療機関から100人近い研究者が集められ、国家プロジェクトによって薬理作用、臨床試験などが20年に渡って続けられました。手術、抗がん剤、放射線による西洋医学の抗がん治療とともに使うことを目的として、菌糸体の培養が行われ、カイジ菌糸体エキスを用いた免疫研究、毒性試験、臨床試験によって国家Ⅰ類漢方新薬として認められました。有効成分は多糖たんぱく質PS‐Tで、6種類の単糖と18種類のアミノ酸が結合して構成され、エキス顆粒に占める有効成分の割合は40%を超えています。有効成分による免疫細胞の強化、アポトーシス(がん細胞の自滅)の誘発のほか、肝機能向上などが認められています。
高麗人参は中国東北部から朝鮮半島に自生するウコギ科の多年草の根を乾燥させた生薬です。朝鮮人参、紅参などとも呼ばれます。有効成分のサポニンには免疫作用があり、高麗人参に特有のサポニンであるジンセノサイドには鎮静作用と興奮作用の両方の作用があり、心身症、不定愁訴への抵抗力を高める作用が認められています。