東京にいたときには、医学系の学会の仕事をしていたこともあって、医師を紹介してほしいという医療機関、仕事先を紹介してほしいという医師、病院を売ってほしい、病院を買いたいので紹介してほしい、といった依頼があり、毎年いくつもマッチングさせてきました。これは岡山に移住してからも続いていたのですが、直接的に双方に会って話を聞き、また双方を合わせることがタイミング的にできないこともあって、数としては年に2〜3件になりました。
そのマッチングも、初めの紹介しかできないこともあり、マッチングが成功しても成功報酬としては、あまり期待しないほうがよい、という程度でした。中には、紹介をしたのに、その後は双方から連絡がなくなり、うまくいかなかったのかと思っていたら、すんなりと進んでいて報告がなかっただけということでガッカリさせられたこともあります。
それでも求められたら遠距離であっても、コロナ禍で広まったオンライン会議を使って続けていたのですが、それも最後にする出来事がありました。新たな医療機関を開設するので院長を探してほしいとの依頼があり、そのために上京して、複数の医療機関に臨時で務めている元医学系学会の理事長に会いました。双方の条件が一致して医療機関の開設届けも出したのですが、その後に双方の考えに一致しないことがあって、実際の運営まで期間がかかりました。
この医療機関はコロナ禍に対応する診療内容だったのですが、感染確認者の増減に影響を受けて、名称を変えて同じ場所で開設することになりました。これでやっと成功報酬の話ができると思っていたところ、双方から同じ返事がありました。それは前の医療機関の話がなくなり、新たに私と関係なく話を決めたので、私の紹介ではないということでした。
このような経験をして、医師と医療機関のマッチングはやめることにしました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)