半身浴は血流をよくして体を温めるためにも、脂肪を燃焼させるためにも効果があるので、健康雑誌やテレビ番組の絶好のネタになっています。半身浴は、「バスタブの湯面からヘソから上を出す入浴法」です。これは誰もが知っていることですが、もう一つの半身浴の条件を忘れがちです。それは「全身浴によって体を充分に温めてから半身浴を行う」ことです。
正しい半身浴は、お湯の温度を42℃以上にすることから始めます。入浴温度が42℃以上になると自律神経の交感神経の働きが盛んになり、血流が盛んになるのと同時に、全身の細胞の中での脂肪燃焼が盛んになります。
42℃以上のお湯に肩まで浸かります。10分ほど浸かってると交感神経の働きが盛んになっている状態が保たれます。充分に交感神経が働いている状態で、ヘソから上を出すのが本来の半身浴で、ヘソから上が出ていても血流が盛んな状態が継続されて、温かな血液が上半身に送られて、上半身が温まり続けます。だから、体が冷えることはなく、冷えてきたら、それは温かな血液が充分に送られてきていない状態です。そこで再び体を温めるために、また肩まで浸かります。
バスタブの構造で、肩まで浸かったり、ヘソから上を出したりを繰り返すことができないなら、熱めのシャワーを体に当てて、交感神経を刺激するようにします。こういったことをしていけば、「体が冷えて半身浴はできない」ということはないわけです。