「人生100年時代」というキャッチフレーズが時の政権によって掲げられたのは2017年の安倍内閣でした。看板政策の「人づくり革命」を推進するために内閣府に「人生100年時代構想推進室」が設けられ、人生100年時代の社会づくりに向けた「3つの100」の実現が打ち出されました。
1)「人生100年型の年金」を実現し、豊かな老後を守ります
2)「100人100色の働き方改革」を進め、多様な生き方を支えます
3)「保育受入100%」に向け、子育て支援をさらに強化します。
どこまで実現できたのかは、現状を見てみれば簡単にわかることです。
働く機会の確保は重要な課題であり、2019年には厚生労働省の「人生100年時代に向けた高年齢同同社の安全と健康に関する有識者会議」の報告書が発表されました。
「エイジフレンドリーな職場の実現に向けて」とのサブタイトルが付けられ、高齢者が安全で健康に働ける職場の実現に向けて取り組むべき事項が示されました。
人生100年時代を迎え、高齢者から若者まで、すべての人が元気に活躍できて、安心して暮らせる社会づくりが必要とされているとして、有識者会議では「経済財政運営と改革の基本的方針2019〜令和新時代:Society5.0への挑戦〜」で、サービス業で増加している高齢者の労働災害を防止するための取り組みを推進することを踏まえた提言をしています。
これは、高齢者の身体機能から長期的な推移や壮年者との比較からわかる特性を整理するとともに、年齢、性別、経験期間が労働災害の発生率に与える影響について分類するほか、高齢者の安全生成対策に積極的に取り組んでいる企業などの担当者や関連分野の有識者のヒアリングを実施した上で、取り組むべき事項を取りまとめたものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕