四字熟語でコロナ後を考える17「一新一帯」

「一進一退」は、進んだり後戻りしたりすることを示す四字熟語で、事態がよくなったり悪くなったりするときに使われています。何度も増減の波があって、いつ収束するのか、完全になくなる終息が見えてこない、まさにコロナ禍の被害を示すような言葉です。悪化した改善したと一喜一憂するのではなくて、グズグズと終了せずに続いているときに、発想を大転換させて、一気に進んでいくことを目指すべきではないか、ということで「一新一帯」というもじり言葉を掲げました。
「一新」は、すっかり新しくすることで、人心一新(人々の心を新しくすること)、面目一新(見た目や内容を新しく変えること)、煥然一新(一目でわかるほどはっきりと新しくなること)、輪奐一新(建物が新しくなって立派な建物になること)といった四字熟語に使われています。
「一帯」は一続きを指す用語で、中国が掲げる巨大経済構想の一帯一路は中国からヨーロッパまでのルートのことです。一帯は陸路のシルクロードの経済ベルト、一路は海のシルクロードの経済ベルトを指しています。ともにウクライナを通過しています。
気持ちを新たにして、これまでのコロナ対策のように方向性がゆらぐようなことがなく、一続きで進めていきたいのは、コロナ禍で大きく低下した健康度です。低下したのは、それぞれの人の健康度であったとしても、これが全国民に及んで国民的な健康度が低下している現状では、強力なリーダーシップを発揮して一気に健康度を高める活動に取り組んでほしいところです。
しかし、今後はステルスオミクロンの拡大による第7波、ひょっとすると新規の新型コロナウイルス感染症が拡大することが予測される中では、なかなか「一新一帯」が期待しにくいところではあります。