四字熟語でコロナ後を考える3「一気当然」

前回は「一期当選」という今後の選挙について問題提起するような四字熟語を示しましたが、その裏には一期しか当選できないような人に、これからの地域の発展を期待してよいのかという考えも含まれています。それは政治的なことだけではなく、前回の話を受けて、今回は同じ四字熟語をもじった「一気当然」で話を進めていきます。
「一騎当千」という四字熟語は、一騎、つまり一人の馬に乗った武将が数多くの兵士に匹敵するほどの手柄をあげることを指しています。一人だけの人並み優れたリーダーがいれば、それに従って行動すればよいということは経済に限らず、健康分野でもあったことです。素晴らしい説を掲げて、そのとおりのことをすれば健康を維持・増進ができるということで健康ブームでは火付け役、旗振り役が存在していました。
同じ価値観を持って動いていればよいというのは、安定した社会情勢の中での判断です。コロナ禍を経験して、これまでと同じことをしていたのでは生き残れない、発展できないということに気づいたときには、一人に頼ることに疑問を抱く人も増えました。これまで常識として考えられていたことも疑い、多くの考えや行動実績の中から自分に合っているものはどれか、長く続けていけるものなのかを見極める必要があります。
コロナ禍で健康度は国民的に低下しました。それを回復させるためには、誰かに従うのではなくて、自分で考えた方法で取り組むことが必要で、それが“一気”に健康度を回復させるための“当然”の決断だと考えます。健康づくりの基本的な基本とされる歩くことであっても、外出自粛で機会が減り、ウォーキングのイベントも縮小され、マスク着用で酸素が充分に取り込めないという状態で、それがまだまだ続きそうです。
集団で歩くという、これまでのスタイルを見直して、少人数で歩いても楽しく、効果があるプログラムの開発が求められているのです。