新型コロナウイルスの感染確認者の増減に「一喜一憂」させられる期間が2年以上も続くと、感染者が減って客足が戻ってきても、これは喜ぶべきことなのか、疑問を抱きながら少しだけ喜び、その裏では次の憂いに備えておくという、あまり嬉しくないことに時間を費やされてきました。
本来なら感染確認が減ったときには外出できる喜び、健康になるために身体を存分に動かすということをしたかったのですが、どこかに憂いの気持ちがあると思い切って健康づくりに取り組めないところがありました。
コロナ禍で大きく低下した国民的な健康度を、一気に取り戻すには、義務のようであったり、苦しい思いをするのではなく、長く続けられる条件が望まれます。どんなに効果がある方法でも、楽しさを感じるものでなければ続けることはできません。
どんな方法がよいのか議論を重ねて、それなりの判断ができてから始めることもあるとは思いますが、一回始めてみて、参加者が一回ごとに楽しさを感じているのかを確かめながら変更を重ねていくという実践ありきの方法を指して、「一機一遊」というもじった四文字を提案しています。
“一機”というのは始まり、まとまった物事という意味があることから、“一遊”の前につけています。一度やってみて、うまくいかなかったからといって“一憂”するのではなく、やってみて少しでもうまくいったことに着目する“一喜”の考え方で進められれば、との考えです。
“一喜”は健康づくりの機会に参加した、それぞれの人が感じていて、それを聞き集めることが大切なのですが、これまでの慣習を引きずって一部のリーダーが判断するということが続いているので、それを変えることもコロナ後の健康づくりには大切な態度と考えます。