岡山県のトップ1(ワン)については、これまで何度も紹介してきましたが、ワースト1となると胸を張って言えることではないので、ついつい避けてしまいがちです。しかし、それではいけないと感じる指摘がありました。日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットの組み合わせによる生理学理論を用いた発達障害児の支援に取り組んでいますが、これについての情報を見たジャーナリストから「岡山の住民は発達障害のドライバーの被害に遭いにくいのでは」という本音とも皮肉とも聞こえる言葉が届けられました。
発達障害というと子どもだけのもので、大人になると治るという勘違いがあり、大人の発達障害者がドライバーであった場合の危険性を訴えてきました。発達障害の子どもでも大人でも、思いがけない行動をすることがあり、横断歩道の信号が赤になってから急に渡る、信号のないところで急に道に飛び出す、道を渡っていて何かを思い出したのか急に立ち止まるということもあります。そういった行動の特徴を知っていれば事故を防げる確率が高まるという意味での呼びかけです。
あくまでドライバー側の注意のための情報として始めたのですが、発達障害を抱えたままクルマのハンドルを握るようになると、歩いている人が「ひょっとしたら発達障害の人が運転しているかも」と思って、ウインカーを出さずに急に曲がる、車線変更をする、一時停止マークで止まらずに進むということに注意しないと事故に遭遇しかねない、というように注意の範囲を広げてきました。
ジャーナリストの指摘の根拠になっているのは、日本自動車連盟(JAF)のアンケート調査で、「右左折や車線変更でウインカーを出さない車が最も多い」のは岡山県で、その返答の割合は91%にもなっていました。岡山県は交通マナーが悪いと感じている人は58.6%で全国8位です。この結果は、自分では交通マナーが悪いと思っていないのに実際に危険なことをしている人が多いということを示しています。
悪いことをしている意識があって危険なことをしているなら、それなりの注意をするはずですが、悪いことをしている意識がないとなると、思わぬ行動を大胆にしてしまうことにもなります。そんな状態の中で安全を心がけて歩いている岡山県民は、発達障害の大人のドライバーの運転による被害に遭わないということを言いたかったようです。