奇跡の軌跡18 2002年から始まった新たな執筆

2002年はゴーストライターとしての変換点でした。

PHP研究所の出版物でゴーストライターを始めたのは1981年のことで、15年間で150冊を手掛けたので、最後の1冊が発行されたのは1995年でした。そこから他の出版社でゴーストライターをしてきましたが、それまでの依頼されて初めて仕事になるということから、自分で企画をして出版化する、企画内容に関わるということをしました。

2002年には、東京大学医科学研究所の新井賢一所長の『東京ゲノム・ベイ計画 日本に託された人類の未来』(講談社+α新書)のゴーストライターを務めました。これを手掛けるまでは生理学や栄養学に基づいた原稿は書いてきたのですが、あまりに専門的な話であったので、10日間も出版社に閉じこもって書きました。

科学雑誌のライターをゴーストライターとして紹介したのですが、ストレスのために途中で書けなくなり、紹介者が責任を取るということになり、私も精神疲労と闘いながら仕上げました。そのおかげで、講談社の科学雑誌からの仕事が入ることになったきっかけの1冊です。

また、2002年には『低インシュリンダイエット』(ゴマブックス刊)を書かせてもらいました。監修の荒木順子先生は当時は東京家政大学教授で、国立がん研究センターの栄養管理室長などを経たエネルギーコントロール食の専門家として知られていました。知人だったことから監修を依頼しました。

さらに2002年には『アミノ酸ダイエット』(ゴマブックス刊)を書きました。監修の山本辰芳先生は、当時はHDS(病院栄養管理)研究所の所長で、国立国際医療研究センターや国立がん研究センターの栄養管理室長、日本臨床栄養協会副会長などを歴任した私の臨床栄養の師匠です。

その勢いで2002年には『ちょっと待て!あなたの健康食品は安全か』(ゴマブックス刊)が発行されました。これは健康ペンクラブが著者で、私が代表理事を務めていました。
監修の並木秀雄先生(理学博士)は当時は早稲田大学教授で、薬品・化学成分の研究者です。内容は健康ペンクラブの会長であった久郷晴彦(薬学博士)と検討して書き進めました。2002年は私が健康食品・サプリメントの法律講習としてデビューした年です。

そして、2003年には『ダイエットマニア』(ゴマブックス刊)が発行されました。監修は健康科学情報センターで、私が理事長を務めていました。

現在のメディカルダイエットとつながる45種類の科学的データを駆使した健康を維持するためのダイエット法のエッセンスを伝える内容でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕