奇跡の軌跡2 サムシング・グレート

サムシング・グレート(something great)は、これまで書籍のタイトルにもなり、宗教でもよく使われています。それは西洋の宗教だけでなく、日本発祥の宗教でも使われていることです。この言葉は宗教、宗派を超えて使われていて、それだけ心に残り、また心に響く言霊(言葉に内在する霊力)があります。

音声言語(声に出した言葉)には、現実の事象に何がしかの影響を与えると信じられていて、同じ場に集う人が同じ言葉を唱えるのも言霊の存在があるからで、よい言葉を発するとよいことが起こることは多くの人が感じているはずです。

サムシング・グレートは人智(人間の知恵)を超えた偉大な存在を指していて、天、神、仏などを示す言葉としても使われています。アルベルト・アインシュタインは「宇宙の真理」を意味すると語っています。

単に自分を基準にして、自分より優れた人、見習うべき人のことをサムシング・グレートと表現している人もいましたが、天や神の領域ではないとしても、まだまだ出会いと気づきを得る必要があると感じているところです。

奇跡の連続で成り立っているのは人間も同じで、自分には及ばない存在(人間のこと)であっても大きく違っているわけではありません。人間は姿形が違っても、遺伝子レベルでは99.5%以上が共通していると言われます。

99.9%が一致するとの研究もあって、これに従うと32億個の塩基対のうち異なるのは0.1%でしかありません。塩基対はヒトゲノムのDNA文字列のことで、この文字列のうちのタンパク質の設計図の部分が遺伝子です。
人間と猿の遺伝子は99%が一致していて、1%の差です。人間は0.1%の差ということで、見た目の違い以上に大きな差があるのかもしれません。

そのことを考えると何ものかの影響によって起こった奇跡は、誰にも起こっていることであり、それに気づくか気づかないかの違いかもしれません。しかし、その奇跡が連続するとなると、これは本当に奇跡的なことになります。

その結論が出るのは長い経験をしてきて、振り返ってみてわかることで、目の前で今起きたことを単純に奇跡と言うべきではないと認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕