岡山自主夜間中学校の特別授業で栄養学の講習を始めて、2回目にして「考えていることを話してよいのか」との疑問と不安が浮かび上がってきました。それも話をさせてもらっている途中で浮かんできたので、断定的な話ができずに終わってしまいました。
栄養摂取の基本は、多くの種類の食品から必要な栄養素を摂ることで、さまざまな食品を食べることは難しいところがあります。
自主夜間中学校の生徒は、さまざまな事情から学べないことがあり、そのために仕事が充分にできないこともあって、収入的にも厳しい人が少なくありません。
現在のように食品の値段が跳ね上がり、主食の米も野菜も“高級食材”になってしまった時期に、高いものを買って食べることを言うのは強い抵抗感があります。
このような状況では、安い食品であっても栄養摂取ができるもの、効率的に摂取できる方法などを伝えたほうがよいのかもしれないものの、基本を理解してからのアレンジでなければ間違ったことを覚えてしまうかもしれないという心配もあります。
こういったことを感じながら講習をして、その帰り道、岡山駅までの20分ほどを有酸素運動(ウォーキング)で脳に酸素を送りながら考えついたのが、学ぶ人とともに歩いていく伴歩(ばんぽ)の活動でした。
学習に必要な栄養素の補給については、私が別に代表を務める日本メディカルダイエット支援機構が研究してきていて、その内容は「発達栄養アドバイザー」の講習テキストに詰め込んであります。
それを講習で使うのではなくて、少なくとも自主夜間中学校で学ぶために必要な栄養補給ができるように寄付なり募金なりを集めていく活動も同時にしないことには、学ぶことに寄り添ったことにはならないのではないか、との考えです。
それができれば、その先は安心して栄養学の講習を続けていくことができる、という結論に達したのです。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕