学習支援58 学習の動機づけの違い1

モチベーション(motivation)は、やる気、意欲、動機などの意味で用いられて、行動を起こす契機となる刺激や意欲を指しています。
学習意欲を高めて行動に向かわせることでは、モチベーションは学習動機づけと呼ばれます。モチベーションは、内発的動機づけと外発的動機づけに大きく分けられています。外発的動機づけには、同一化的動機づけと取り入れ的動機づけがあり、これに外的動機づけを加えて3つに分類されることが多くなっています。
1)内発的動機づけ
内発的動機づけは、活動に対する好奇心や興味、関心によってもたらされる動機づけで、勉強をすることが楽しい、問題を解くことが面白いから勉強する、新しいことを知ることができるから嬉しい、という行動が該当します。内発的動機づけによる行動は、行動そのものが目的となっているため、他に目的があっての行動ではありません。そのため、学習をするための動機づけとしては、最も望ましい状態とされています。
2)外発的動機づけ
外発的動機づけは義務や強制、賞罰といった外部からの働きかけによってもたらされる動機で、目的を達成するための手段とされます。
ほめること、成績向上などの結果に対して利益(ご褒美)を与えることは悪いことではないと一般には認識されています。その一方で結果が残せなかったことに対する罰は決してよいことではないと認識されています。しかし、外発的動機づけから考えると、外からの働きかけは賞も罰も同様の範疇であって、学習することに対する価値の高さが評価されていないことでは同様であると考えられています。