学習特性サポート3 識字障害を知って対応を考える

学習障害の中で多くみられる識字(読字)障害は、本人も周囲の人も気づきにくいところがあります。もう一つの書字障害は識字をして、それを書くということで、文字の状態を見ることで周囲との違いを本人も把握しやすくなっています。

それに対して、識字障害のほうは周囲と違っていることを認識することができないので、周囲の人は注意して見守り、早期に発見することが求められています。

識字障害は文字を音に変えることに困難さがあり、文字を見て、音を思い出すまでに時間がかかることがあります。そのために音読が流暢にできないもので、文章を読むときに時間がかかり、疲れやすくなります。

そのことから読むことを嫌いになり、知識の不足から学力の低下を招き、これが学習そのものを嫌いにさせることもあります。また、短文には対応できても、長文を読もうとすると、目で追っていくことが難しいことがあります。

以下は、識字障害でよくみられることを列挙したものです。このうちの、いくつが該当すれば識字障害ということではなく、一つであっても学習に影響を与えている場合には識字障害と指摘されることがあります。

*ひらがなの音読が遅く、読み間違える

*文字を逐次読み(一つひとつ拾って読む)する

*単語または文節の途中で区切ってしまう

*単語の文字を逆さに読む(いか→かい)

*形の似た文字を間違って読む(“め”と“ぬ”)

*拗音(きゅ、しゅ)、促音(きって)が読みづらい

*読んでいる文字や文章の意味を理解することが難しい

*早く読むと内容が理解できない

*音読より黙読が苦手

*文章を読むのがたどたどしく、文章の内容(あらすじ)をつかんだり、まとめたりすることが難しい

*読んでいるところを確認するように指で押さえながら読む

*文末などは適当に自分で変えて読んでしまう

*見慣れた漢字は読めても抽象的な単語の漢字を読めない

*読み方が複数ある漢字を誤りやすい

*意味的な錯誤がある(教師をせんせい)

*長い文章を読むと疲れる
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕