文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、学習障害がある子どもの教育における合理的配慮の観点について、前回に続いて紹介します。
(3) 支援体制
①専門性のある指導体制の整備
特別支援学校や発達障害者支援センター、教育相談担当部署などの外部専門家からの助言などを生かし、指導の充実を図ります。また、通級による指導など学校内の資源の有効活用を図ります。
②子ども、教職員、保護者、地域の理解啓発を図るための配慮
努力によっても変わらない苦手なことや生まれつき得意なことなど、さまざまな個性があることや特定の感覚が過敏な場合もあることなどについて、周囲の子ども、教職員、保護者への理解啓発に努めます。
③災害時などの支援体制の整備
指示内容を素早く理解し、記憶することや、掲示物を読んで避難経路などを理解することが難しい場合などを踏まえた避難訓練に取り組みます(具体的でわかりやすい説明、不安感をもたずに行動ができるような避難訓練の継続など)。
(4)施設・設備
①校内環境のバリアフリー化
特になし
②発達、障害の状態、特性などに応じた指導ができる施設・設備の配慮
類似した情報が混在していると、必要な情報を選択することが困難になるため、不要な情報を隠したり、必要な情報だけが届くようにしたりできるように校内の環境を整備します(余分な物を覆うカーテンの設置、視覚的にわかりやすいような表示など)。