学習障害39 同音異議語は難しい

同じ発音で違う漢字で表記するのは同音異義語と呼ばれます。パソコンやスマホの変換ソフトはAIの導入から前後の文に適した漢字が選択されるようになりましたが、複雑な漢字表現では未だに適合しない漢字が先に選択されることがあります。
今回のテーマの同音は他に導音、同温が出てきます。意義は他に異議、異義、意義、威儀、居木がありますが、同音異義となると他に出てくることはありません。
同音異義語の多さを伝える例として「こうしょう」があげられます。これが学習障害の有無というレベルの話ではなく、漢字の読み書きに自信を抱いている成人でも全部をクリアするのは大変なことです。以下に一般に伝えられている48個の同音異義語を紹介します。
交床、交渉、交睫、交鈔、厚相、厚賞、公傷、公娼、公相、公称、公証、咬傷、口承、口誦、哄笑、好尚、工匠、工商、工廠、巧匠、巧笑、康正、後章、後証、校章、洪鐘、甲匠、紅晶、綱掌、考証、行省、行粧、行障、行賞、香粧、鉱床、講頌、講誦、降将、高笑、高声、高昇、高姓、高尚、高承、高昌、高商、高唱、黄鐘。
実際に数えてみたら、なぜか49個ありましたが、さらに読み書きが難しいものや学校教育で意味を学ぶには抵抗がある言葉、固有名詞を入れたら、どれだけあるのかわからない状態です。どんな同音異義語なのかというと翺翔、高蹤、公娼、公妾、洪昇、康尚などがあげられます。
パソコンの辞書機能を使うと、もっと出てきそうですが、いわゆる変換ミスの類もあります。「生涯スポーツ」が「障害スポーツ」になったり、「汚職事件」が「お食事券」になったりと、まったく意味することが違ってくるのが漢字の難しさであるのですが、日常生活に必要な漢字だけは身につけられるように意味を伝えながら漢字の違いを示すようにするのが大切だということです。