同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“あ”から始まる異音異義語の第2回です。
赤子「あかご」生まれて間のない子供。イトミミズの別称。「せきし」生まれてまもない子。(天子を親に見立てて)人民の称。
赤地「あかじ」織物の地色の赤いもの。「せきち」作物の収穫のない土地。不毛の地。赤土(せきど)。
赤面「あかつら」ひどく赤い色をした顔。歌舞伎で敵役の称。「せきめん」感情が表にあらわれて顔が赤くなること。はずかしくて顔をあからめること。
赤身「あかみ」動物の赤い肉。木材の中心の生活機能を失った帯紅色の部分。「せきしん」まるはだか、あかはだか。
空間「あきま」あいている部屋。すきま。「くうかん」物体が存在しない相当に広がりのある部分。時間とともに物質界を成立させる基礎形式。
悪心「あくしん」悪事をしようとする心。他人に恨みを抱き害を与えようとする心。「おしん」心持ちが悪く吐き気を催す感じ。むかつき。
悪手「あくしゅ」碁・将棋などで不適当な悪い手。「あしで」下手な書、悪筆。
悪性「あくしょう」たちの悪いこと。酒色にふけること。「あくせい」たちの悪いこと。犯罪を行いまたは犯罪を繰り返す反社会的性格。
下火「あこ」たいまつで火をつけること。「したび」火災で火勢の衰えること。物事の盛りが過ぎて勢いの弱ること。茶道の炭手前であらかじめ風炉に火を入れておく火。料理で天火などの下方から当てる火。