学習障害44 異音異議語は面白い4

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第1回です。
生花「いけばな」草木の枝・葉・花などを切り取って水を入れた花器に挿して席上の飾りとすること。「せいか、なまばな」江戸中期に成立した華道の様式。自然の生きた花。
石高「いしだか」道路に石が多くてでこぼこなこと。「こくだか」検地によって法定された耕地の生産高。
石持「いしもち」板葺屋根の重し石の落下を防ぐための横木(飛騨)。「こくもち」餅にかたどった円紋の紋所の名(福岡黒田家)。定紋を描くべき所を白抜きにして染め上げた衣服地。
出水「いずみ」鹿児島県県北西端の八代海に面する市。「しゅっすい」大水が出ること。「でみず」降雨のために河川などの水量が増すこと。
一方「いちかた」平曲の流派で鎌倉末期の如一を祖とする。「いっぽう」一つの方面。両者のうちの片一方。専念すること。もう一つの側では。「ひとかた」一つの方向。二人または大勢ある中の一人。一人の尊敬語。
一月「いちがつ」年の第一に当たる月。正月。「ひとつき」一か月。
一行「いちぎょう」文字のひとくだり。念仏など一つの修行に専心すること。「いっこう」ひとならび。連れだった人々。書面一通。一つの行い。
一見「いちげん」初対面。一見客の略。「いっけん」一通り見ること。一度あうこと。ちょっと見たところ。
一期「いちご」一生。一生涯。生まれてから死ぬまで。「いつき」一つの期間。