学習障害46 異音異議語は面白い6

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第3回です。
銀杏「いちょう」イチョウ科の落葉高木。銀杏頭の略。紋所の名。「ぎんなん」イチョウの種子。
一角「いっかく」一つの角。一つのすみ。クジラ目イッカク科の海獣。金一歩の称。「ひとかど」ある一つのことがら。ひときわすぐれたこと。一人前であること、相応であること。
一口「いっこう」一つの口、同じ口。人ひとり。一口に飲食すること、一度に物をいうこと。一人の言説。刀剣・器物を数える語。「ひとくち」一度に全部を口に入れること、一度に食べること。一回口に入れること、少しばかり飲食すること。手短にいうこと。少し物を言うこと。あるひとまとめの単位。分け前。
一石「いっこく」升目の単位。「いっせき」一つの石。
一山「いっさん」一つの山、一つの大寺、大寺にいるすべての僧。「ひとやま」一つの山。山全体。果物・野菜などの山の形に積み重ねられた一かたまり。
一手「いっしゅ」一本の手。「いって」碁石または将棋の駒を一つ打つこと。決まって行う一つのわざ・方法。自分独りですること。弓術で甲矢・乙矢各一本からなる一組。
一寸「いっすん」長さの単位。短い距離。短い時間。小さいこと、ちょっとしたこと。「ちょっと」わずか、少し。存外、かなり。しばらく。ほんのついでに。少しのことでは、そう簡単には。
一世「いっせ」過去・現在・未来の三世の中の一(仏教)。一生涯、終生。父から子への一代。「いっせい」生まれて死ぬまでの間、一生。その時代、当時、当代。ある人が国や家を治めている間。同血統・同名の教皇・王または皇帝の中で第一に即位した人の称。移民などで最初の代の人。