同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“お”から始まる異音異義語の第3回です。
大根「おおね」ダイコンの古称。太い矢じり。物事のおおもと、根本、本心。「だいこん」アブラナ科の根菜。芸の下手な俳優をあざけっていう語。紋所の名。
大引「おおびき」めくりカルタで普通三人の手合わせのうち親に始まって最終に札をめくる番。床の根太を支える横材。「おおびけ」取引所で最終の立会。遊郭で定められた閉店時刻。
大身「おおみ」刃わたりの長大なこと。「たいしん」身分の高い人、位が高くて家の富んだ人、高位・高禄の人。
大水「おおみず」大雨などのために河川・湖沼などが増水すること。「たいすい」おおみず、でみず、洪水。大きな川または湖。
大連「おおむらじ」大和朝廷の執政者。「だいれん」中国遼寧省南部の港湾都市。
大目「おおめ」分量が少し多いくらいの加減。二百匁を一斤とする称。大ざっぱに見積もること、寛大にすること。「だいめ」茶室用の畳で台子を置くだけの畳目を除いたもの。田一町につき収穫の四分の一を税として引き去ること。薬種の目方の名。四分の三、大部分。
大文字「おおもじ」欧文の大きな文字。「だいもんじ」大きな文字、大字。大という漢字。大文字の火の略。
大家「おおや」おもや。本家。貸家の持主、やぬし。「たいか」大きな家、大屋。富んだ家、貴い家柄。その道に特にすぐれた人。
公使「おおやけづかい」朝廷からの使者、官の使。「こうし」外交使節の一階級(大使の次)。
大山「おおやま」大きな山。大がかりな、山師のもくろみ。神奈川県中部の山。「だいせん」鳥取県西部にある複式火山。