学習障害61 異音異議語は面白い21

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、か行の“く”から始まる異音異義語の第2回と、“け”から始まる異音異義語の第1回です。
黒子「くろこ」芝居で役者の後見役。「ほくろ」皮膚に点在する黒色または暗褐色の小斑で母斑の一種。
下々「げげ」しもじも、身分の低い者ども。下等の中の下等、甚だしく劣っていること。藁草履。「しもじも」身分の低い者ども、一般の庶民。
下座「げざ」座を下りて平伏すること。しもての座。能舞台でワキや地謡のすわる座。歌舞伎芝居で囃子方の居る場所。積んだ法臘による僧の階級の一。「しもざ」下位の座席、末座。芝居の舞台で観客から向かって左方。
下手「げしゅ」手を下すこと。「したて」下の方。他より低い地位。相撲で組んで相手の指し手の下からまわしを取ること。犬追物で自分の馬の後に立った射手。「しもて」下の方(下流、芝居の舞台の見物席から見て左の方、魚網の右の綱)。「へた」物事に巧みでないこと、まずいこと、不器用なこと。なまじっかなこと、いいかげんなこと。
下田「げでん」地味のやせた下等の田地。「しもだ」静岡県伊豆半島の南東端下田湾に臨む港湾・観光都市。
下品「げひん」品の悪いこと。劣った品物。「げぼん」極楽浄土に往生する者の生前に積んだ功徳の違いに応じて9品を上・中・下に三分した最下位のもの。下品、下等。
下野「げや」官職を辞して民間に下ること、政権を失って野党になること。「しもつけ」栃木県の旧国名。バラ科の落葉小低木。
検校「けんぎょう」点検し勘校すること、検査し監督すること。社寺の総務を監督する役。荘官の一種。盲人の最上級の官命。「けんこう」調べ考えること。