学習障害69 異音異議語は面白い29

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、さ行の“し”から始まる異音異義語の第4回です。
出来「しゅったい」事件の起ること。物事のでき上がること。「でき」できること。できた状態。よくできていること。みのり。売買取引が成立すること。にわかにできあがったもの、なりあがり。
出店「しゅってん」店を出すこと。「でみせ」本店から分れた店。路上などに臨時に小屋掛けをして出した店。
取得「しゅとく」自分の所有とすること。「とりどく」取っただけ自分の利益になること。「とりえ」取るべきところ。きっかけ。
上下「じょうか」参議院と衆議院。「じょうげ」かみとしも、うえとした。あがりさがり、のぼりくだり。裃、肩衣と袴。
正気「しょうき」精神が正常であること。「せいき」天地にみなぎっていると考えられている至公・至大・至正の天地の気。正しい気風。
生者「しょうじゃ、せいしゃ」生きている者。「なまもの」未熟な者、はした者。
正宗「しょうしゅう」日蓮正宗の略。「まさむね」鎌倉後期の刀工・岡崎正宗。酒の銘。
清浄「しょうじょう」清くてけがれのないこと。悪業の過失や煩悩のけがれを離れていること。「せいじょう」清らかで汚れのないこと。
小生「しょうせい」主に手紙で男子が自分を指して使う謙称。「しょうなま」小ジョッキの生ビールの略
上人「しょうにん」学徳を備えた僧。僧位の名。たいこもち。「じょうにん」気だてのよい人、正直で柔和な人。