同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、た行の“つ”から始まる異音異義語の第2回と、“て”から始まる異音異義語の第1回です。
躑躅「つつじ」ツツジ科ツツジ属の常緑または落葉低木の通称。襲(かさね)の色目。「てきちょく」足ぶみすること、ためらうこと。ツツジの漢名。
泥土「でいど」きわめて微細な土壌の沈殿物、値打ちのないもの。「どろつち」水分を含むと粘って物につきやすくなる土。
手籠「てかご」手にさげて持つ小さい籠。「てごめ」力ずくで身体の自由を奪うこと、手痛い目に合わせること。
手数「てかず」施すべき手段の数。物事または他人のために特に力を尽すこと。ボクシングでパンチを繰り返す回数。「てすう」施すべき手段の数。
手付「てつき」手を使って事をするときの手のかっこうや動かし方。江戸時代の郡代・代官・寺社奉行・勘定吟味役などに直属して事務をとった役人。「てつけ」手をつけること、手を下して物事を行うこと。売買・請負・貸借などの契約締結の際に履行の保証として買主や注文主から相手方に交付する金銭。主人が召使いなどの女に手をつけること。
手取「てとり」相撲でわざに巧みなこと。他人をだましてうまくあやつること。「てどり」糸などを器械にかけないで手で繰り取ること。収入のうち税金その他諸種の費用を差し引いた残りの実際に手に入る金額。茶の湯の釜の取っ手。
天人「てんじん」天と人。天意と人事。「てんにん」天界に住む神々。天と人。家の外に乾してある衣類を盗むこと。
天道「てんとう」天地を主宰する神。太陽。「てんどう」天帝の道、超自然の宇宙の道理。天体の運行。