同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、な行の“な”から始まる異音意義語の第2回、“に”から始まる異音意義語、“ぬ”から始まる異音意義語、“ね”から始まる異音意義語です。
名寄「なよせ」名称を寄せ集めること。「なよろ」北海道北部の名寄盆地の中心をなす市。
何時「なんじ」時間が不明な時の呼称。「なんどき」どの時刻、どのような折。
二言「にごん」二度ものを言うこと。一度言ったことを言い改めること。「ふたこと」二つの言葉。
二重 「にじゅう」二つかさなること。重複。二重舞台の略。「ふたえ」二つかさなっていること。二つに折れ曲がること。襲(かさね)の色目。表も裏も同じ色のもの。
二分「にふん」1時間の30分の1。「にぶ」2%。「にぶん」二つに分けること。春分と秋分。
人気「にんき」人間の意気。世間一般の気うけ、評判。その地方の気風。「ひとけ」人のいる気配。
人数「にんずう」人の数。多くの人。「ひとかず」人のかず、頭数。一人前の人間として数えられること。
人足「にんそ」力仕事に従事する労働者。「ひとあし」人々の往来。漢字の繞の一。人繞(にんにょう)。
抜糸「ぬきいと」着物を解いて抜きとった糸。「ばっし」手術の切口がなおってふさがったときに縫合糸を抜き取ること。
根太「ねだ」床板をうけるために床下にわたす横木。「ねぶと」背部・大腿部・臀部などの脂肪の多い部分に生ずる腫れ物。
年中「ねんじゅう」1年の間。あけくれ、始終。「ねんちゅう」恒例のもの。幼稚園の4歳児クラスの俗称。