微表情3 0.2秒の変化

テーマとしてあげている「微表情」とは何かということがわからないと、表情の変化に隠された感情の変化も理解しにくくなるということで、表情を3つに分けて紹介します。

1つ目は「マクロ表情」(macro expressions)で、日常的なことで目にする表情を指しています。この表情が現れる時間は、0.5〜4秒ほどとされています。マクロ表情は、ほとんどの人が見抜くことができます。

expressionsは感情や考えを表現する方法や手段のことで、顔に現れる感情は「facial expressions」とも呼ばれます。

わかりやすいところでは、怒りの感情は眉が中央に寄る、上まぶたが引き上げられる、下まぶたに力が入る、閉じられた唇が上下につぶされるといった大きな変化が組み合わさって起こります。

2つ目は「微表情」(micro expressions)で、意識する(意識的)意識しない(無意識的)に関わらず感情を隠したり、抑制しようとするときに表れる表情で、感情に関わる、すべての表情筋が同時に、そして瞬時に表れるという特徴があります。

その時間は0.2秒以下とされます。0.2秒というと、かなり短いと感じますが、まばたきの時間は0.1〜0.2秒であるので、瞬間といっても絶対に見抜けない時間ではありません。

3つ目は「微細表情」(subtle expressions)で、微表情よりも感情の反応が弱いときに見られるもので、時間の長さは限られているものではなく、微表情のように一瞬のこともあれば長めの時間となることもあります。

怒りの感情を例にすると、眉が中央に寄る、上まぶたが引き上げられる、下まぶたに力が入る、閉じられた唇が上下につぶされるといったことの一つだけ、もしくは二つが表れることがあります。

これらの表情は、それぞれの特徴を学ぶのではなく、微表情を知ることで、すべてが判断できるようになるとされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕