7つの表情分析のうち、前回の3つ(喜び、悲しみ、怒り)に続いて、4つの表情分析を紹介します。
◎嫌悪(Disqust)
嫌悪の表情には2つの異なったパターンが見られます。単純な表情では上唇が上がっているだけですが、もう一つの表情は鼻にシワが強く寄るために眉は引き下げられ、目は細くなります。
下唇は押し上げられ、口は閉じられるのですが、鼻にシワが寄る嫌悪の表情では唇が開く場合もあります。どちらの表情もU字形のシワが鼻孔から唇にかけて見られます。
嫌悪の表情は、前回紹介した怒りの表情と混同されることがあります。どちらの表情も唇は閉じられていますが、怒りの表情のほうが強く閉じられています。
視線は怒りのほうが嫌悪よりも強く凝視している感じになります。眉はともに引き下げられますが、怒りの表情では眉はしかめっ面のように眉が寄ります。
嫌悪の表情の変化は、全て顔の中央線で起こるという特徴があります。
◎軽蔑(Contempt)
軽蔑の表情は、顔面の片側だけの動きが見られます。唇の端が吊り上がり、わずかな微笑みを伴う場合と、伴わない場合があります。
◎恐れ(Fear)
恐れの表情は、眉は吊り上がりますが、同時に緊張して、額に対して水平に、波状の形状となります。上まぶたは強く引き上がり、下まぶたは緊張しています。そして、唇は水平方向に引き伸ばされます。
◎驚き(Surprise)
驚きの表情では、眉は上がり、アーチを描くように丸い形になります。上まぶたも上がり、時として眼の虹彩より上までになります。そのために白目の部分が見えます。驚きの表情では、すべて口が丸く開きます。
恐れの表情と驚きの表情は、よく混同されます。眉はともに吊り上がりますが、恐れの表情では眉はまっすぐ吊り上がっています。驚きの表情では眉の形がカーブします。
上瞼は、ともに持ち上がりますが。恐れの表情のほうが強く持ち上がります。唇は両方の表情ともに開きますが、驚きの表情では唇はリラックスしているのに対して、恐れの表情では唇は水平方向に引き伸ばされます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕