感染拡大から考えるテレビ番組の変化

新型コロナウイルスが感染拡大してきてから、世の中の仕組みの矛盾や問題点が指摘されて、改善への取り組みも検討され始めています。検討が始まっていても、すぐに対応ができないのは世の常で、テレビ番組を見ていると、この時代に、これはないだろうという番組が続いています。9年前の3.11の直後には状況にふさわしくない番組は即刻中止になり、コマーシャルも公共広告に切り替わりました。お笑い、グルメ、旅の番組が軒並みなくなり、健康番組もなくなりました。これらの全国キー局の番組に関わっていた人は急に食い扶持が断たれてしまい、日本メディカルダイエット支援機構も健康や食品・食事に関する情報提供を行ってきていたことから、これが苦労の始まりとなりました。
新型コロナウイルスは健康問題そのものだから番組の変化はないものと思われがちですが、感染予防の報道に注力されることから、その先の健康づくりについては後回しにされています。テレビがやらないならネット情報として発信しようという動きがあり、私たちもチャレンジしています。
全国キー局では新型コロナウイルス騒動の最中でも、これまでに撮りためた番組は予定どおりに放送されています。その内容については特にコメントはされていません。ところが、地方局となると地元との密接な関係もあって、対応が少し異なっています。撮りためたグルメや旅の番組は放送するものの、その後に「皆さんに行ってほしいのですが、今はやめてください」「新型コロナウイルスが終息してから行ってください」とコメントしている地方局があったのには驚きました。
実際には驚くようなことではないのかもしれませんが、撮りため分がなくなってきたときに終息していなかったら、おいしく食べて、楽しく旅をするという番組は取材がしにくいので、テレビ番組から消えることは普通に想像されることです。そして、テレビ番組によって集客ができていた店は、これから稼ぎが減るようなことになります。テレビ番組では、地方創生に関わる地域のイベントなども放送されていましたが、放送されないだけでなく、地方創生のイベントそのものが中止になる中では、困る人がどこまで増えるのかもわからない状況です。