感染拡大から考えるマスクの備蓄

新型コロナウイルスを避けるためにマスクを買い求めようとしても、どこも売り切れ状態です。店舗のレジには「1人1枚」とか「1家族2袋」などと販売制限の表示がされていても、棚には「売り切れ」「入荷未定」との張り紙がされていて、市中感染が言われている中でマスクなしで歩かなければならないのも仕方がない状況です。
官房長官が1週間に1億枚の増産と発表して期待をした人もいるかと思いますが、成人人口の約1億人に対して1億枚ということは、ちゃんと流通しても1週間に1枚しか手に入らないことになります。1週間なら7億枚にするか、1枚を1週間使い続けるか、それともマスクをする人を7人に1人にするか、ということしかなくなります。これ以上の増産は不可能ということですが、もともと国内の1週間のマスクの消費量は1億枚ほどでした。そのうち国内で生産されるのは20%ほどで、残りの80%ほどが輸入でした。
そのほとんどは中国からの輸入で、中国では生産も流通もスムーズにはいっていなくて、さらに中国国内での消費に多くが回されています。それでも不足して、日本で買い占めされている状態です。ということは、現在は輸入がないので、5倍に増産しても1億枚で、これ以上に店舗にマスクが出回るようになるためには、マスクを購入する人が5人に1人に減るような状況になるしかないので、新型コロナウイルスの感染が落ち着いてくること、マスクなしでも安心して外出できるという状況になることを期待するしかない、ということです。
マスクの生産に限界があるなら、備蓄というのは当然に考えるべきことです。個人での備蓄では限界があるので、自治体での備蓄、国をあげての備蓄も必要です。その備蓄ができるように、とにかく早く感染拡大が止まって、マスクなしでも安心して街中を歩けるような状況になることを願っています。前にもコメントしましたが、いまだにマスクの表裏を間違えてつけている人が多く、せっかくマスクをしているのに横から侵入するような状態になっている人を多く見かけます。紐がついているほうが表(外側)で、その紐の押さえつけによって頬にフィットするように作られています。