新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための方策としてガーゼマスクを各家庭に配布することが始まりましたが、日本の全世帯が対象となっていることから、まずは緊急事態宣言が発令された都府県から始めて、次は感染者が多い道府県となることから、全世帯に2枚ずつのガーゼマスクが配布されるのは、かなり先になることが予測されています。
ガーゼマスクは洗って、繰り返し使えるメリットはあるものの、織り目をウイルスは通過しやすいので、ウイルス感染を防ぐ効果は低いことが指摘されています。マスクは、もともと感染予防のためというよりも、自分の感染をばら撒かないために使うものです。飛沫を防ぐということでは、効果があると思われるので、都市部では誰もが感染している可能性があるという状態まで進んでしまった現状では、役立つものと期待されています。
マスクの外側には他人の飛沫が付着していることがあるので、マスクを外すときには付着の可能性がある部分には触れないようにすることが必要です。だから、紐を持って耳から左右ともに外すようにしなければならないわけで、このことはメディアでも初期には随分と取り上げられていました。それもあって、多くの人が認識していると思われていたのですが、緊急事態宣言の発令のときに、ガーゼマスクを装着して登場した首相がマイクの前で発言するときにマスクを外しました。マスクをしたままだと、ただでも伝わりにくい言葉が聞き取りにくくなるので、記者との間隔が2m以上は確保されていたので、これは普通のことです。
多くの国民が見ていた超視聴率が高い番組で、そのシーンは他の番組で繰り返し使われることがわかっていたのに、首相は片耳から紐を外したあとに、マスクの表面を持って口から外していました。やってはいけないとされていることを全国民(?)の前に示したことから、これまでの外し方でよかったのかというツッコミが通信メディアに流れてしまいました。