感染拡大から考える免疫対策の運動

新型コロナウイルスの感染拡大によってアメリカの大手スポーツジムのゴールドジムが破産申請をして、密閉空間で密集して密接な関係でトレーニングをするスポーツジムの危険性が再び注目されることになりました。フランチャイズは影響を受けることはないとのことですが、日本のゴールドジムはフランチャイズなので継続されるといっても、スポーツジムは少ない従業員が密着している多くの利用者を管理することで成り立っている業種なので、新しい生活様式でも厳しい状況は続きます。
年齢層が高い女性を対象としたサーキットトレーニングのジムは、無酸素運動の器具トレーニングと有酸素運動のジョギングステップを交互に繰り返すものですが、これも密閉、密着、密接の3条件が重なるために世界と同様に国内の全店舗も臨時休業をしています。新しい生活様式は感染拡大地域を残して徐々に解除されていくはずですが、3密の業種は後回しになることは普通に想像されることです。
筋肉に激しい負荷をかける運動は免疫ということでは低下させる可能性があるのに対して、サーキットトレーニングは適度に筋肉を刺激して、有酸素運動の効果もあることから病原菌などと戦う免疫は向上が期待できます。新しい生活様式の中でも、免疫力は高めておくべきで、サーキットトレーニングはすすめられるものとなりますが、既存のジムは3密状態で実施されるものです。そこで、“新しい生活様式”のサーキットトレーニングが求められるようになっています。
マシンを使っての筋肉トレーニングは、どうしても施設内での実施となるので、そこで提案しているのは外で実施できる筋肉トレーニングと有酸素運動です。具体的には速歩と普通歩行を交互に繰り返すインターバルウォーキングによって、筋肉の3要素の筋力、筋持久力、筋代謝力を同時に鍛えて、免疫力も高める方法となっています。
筋肉トレーニングの方法は、外出自粛が続く中でSNSによって多くの方法が紹介されていますが、その多くは筋力の強化のためのもので、免疫強化につながる筋持久力、筋代謝力は負荷が弱くても継続的な運動が必要で、それを歩くという取り入れやすく、続けやすい方法で得ようというのがインターバルウォーキングの目的となっています。