抗酸化40 抗酸化成分の種類と働き3

〔ウコン〕
ショウガ科の多年草で、アジア、アフリカ、中南米の熱帯から亜熱帯の高温多湿地域で自生しています。漢方薬の材料の「鬱金」として、根茎部が肝機能の向上のほか気血の流れを調整する生薬として古くから使われてきました。

ウコンはカレーの黄色い色の香辛料のターメリックであると説明されますが、ウコンは3種類があります。ターメリックは秋ウコンです。春ウコンの正式名称は姜黄(キョウオウ)で、ウコンが正式名称となっているのは秋ウコンだけです。このほかに紫ウコンと呼ばれるガジュツがあります。

ウコンの有効成分のクルクミンは黄色の色素成分で、春ウコンのクルクミンの含有量は0.3%で黄色であるのに対して、秋ウコンは3.6%と12倍の含有量があり、オレンジ色となっています。紫ウコンにはクルクミンはわずかしか含まれていないため、色は薄い紫色となっています。

クルクミンには強い抗酸化作用とともに、アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドの分解を早める解毒作用を高める働きが認められています。ウコンの精油成分には胃を保護し、肝臓から分泌される消化液である胆汁酸の量を増やす働きがあります。紫ウコンには精油成分が多く含まれ、春ウコンは含有量が少なく、秋ウコンにはわずかしか含まれていません。

〔カカオマスポリフェノール〕
チョコレートの原料のカカオ豆の苦み成分で、カカオマスはカカオ豆の種皮を取り除いてローストしてすり潰したものです。

強い抗酸化作用があり、血流の促進、脂肪代謝の促進のほか、ピロリ菌や虫歯のミュータンス菌の増殖の抑制、アレルギー症状の緩和、免疫向上、ストレス抑制などの効果も認められています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕