抗酸化5 ミトコンドリアの働き

ミトコンドリアは糸(ミト)の粒子(コンドリア)を意味するギリシャ語で、直径1μm(マイクロメートル)のサイズで、1つの細胞には100個から2000個のミトコンドリアが存在しています。

体内には約60兆個の細胞があることから、最大で12億兆個ものミトコンドリアがあることになります。そして、ミトコンドリアの重量は体重の10%ほどとされるため、体重50kgの人では5kgのミトコンドリアを持っていることになります。

ミトコンドリアの量は、個人差や体格、過去の運動量などによって量が違っていますが、10%ほどの量となっていることから、量の多少がエネルギー産生にも活性酸素の発生量にも大きな差が現れるようになります。

ミトコンドリアが特に多く存在しているのは筋肉細胞で、多くのエネルギーは筋肉細胞で作られています。そのため、筋肉量が多い人ほど多くのエネルギーが作り出されることになります。

一般には、筋肉量が多い男性はエネルギーが多く作られ、筋肉量が少ない女性は男性に比べてエネルギーの産生量が少なく、全体的に体格が大きな欧米人のほうがエネルギー産生量は多くなっています。

筋肉は白く見える白筋と赤く見える赤筋に大きく分けられます。この2種類の筋肉は、それぞれの部位によって白筋と赤筋が分かれているわけではなく、白筋と赤筋が組み合わされて筋繊維が作られています。白筋と赤筋の、どちらが多いかによって筋肉の性質が異なっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕