教室なび11「趣味教室の募集システムは地方では通じない」

健康と美容に関係する小規模な教室を運営している女性を応援する女性応援「教室なび」の発想のもととなったのは、趣味なびという全国の趣味教室情報でした。“なび”という2文字が一緒ではあるものの、考え方の基本が違っています。
趣味なびは趣味レベルで自宅で開いている教室を紹介して、教室に通う受講者にサンプリングを行うという形で始まりました。情報サイトに各教室を掲載して、そこに通う人に合った商品をサンプリングとして渡してPRを行うもので、収益はサンプリングです。多くの人が集まることができる、そしてサンプリングの商品を多く販売している地域で展開してこそ意味があるというので、大都市部の趣味教室の掲載数が多くなっていました。
東京にいたときには、こんなにも多くあるのかと驚くほど多くの種類の趣味教室があり、こんなにも狭い範囲に多くの趣味教室があるのかと驚くほど掲載数も多くなっていました。ところが、岡山に移住してみて掲載数の少なさを驚き、さらに岡山でも中心地でないと掲載数が少ない、地域によっては特定の趣味教室はないという状態でした。
コロナ禍で趣味教室に通う人も少なくなり、趣味なびはサンプリング先が減ったことから、オンライン教室のサポートが主流となりました。それぞれの教室がオンラインで講習を開催して、これを紹介するという形です。大都市部ではオンラインレッスンをする教室も多いのですが、地方では、なかなかありません。オンラインレッスンは地方に隠れていた教室と講師も活躍できる場です。そして、これを紹介する情報サイトがあれば、地方の趣味教室でもコロナ禍を生き延びることができると期待したのですが、そうはいきませんでした。
地方で地域とのつながりで実施してきた教室はオンラインレッスンには馴染まないということもあり、人との直接の接触で培ってきた内容を画面越しで同じように行うことは難しかったのです。それもあって、地域から受講者を集めることができる新たな活動を「教室なび」として始めることを考えたのです。
(女性応援「教室なび」応援団・小林正人)