教室なび15「レッドオーシャンvs.ブルーオーシャン」

競争相手の存在は、お互いに切磋琢磨して、自分を高めてくれるということで望ましいものと認識されています。それは一面では正しいことですが、切磋琢磨が厳しい戦いとなると、足の引っ張り合いが起こり、悪くすると“血で血を洗う”ような状態となりかねません。競合がひしめき合う激しい競争状態になる既存市場は「レッドオーシャン」(red ocean)と呼ばれます。真っ赤な海という意味で、そんな領域で戦うことは疲弊するだけで成果が得られず、他の活躍の場を探すことが求められます。
その他の場が「ブルーオーシャン」(blue ocean)となります。これは競争相手がいない未開拓市場のことで、“穏やかな青い海”を指しています。競争相手がいなくても、市場性がないことではブルーオーシャンとは呼ばれません。ただ逃げ出した先でしかなくて、競争相手がいなくても、それでは売り上げを確保することはできません。
これまで誰もが考えつかなかったような新規ビジネスがブルーオーシャンであり、自由な発想、ユニークなアイデアが求められます。それ以前に仕事をする人が新規性にあふれていることが大切です。
そのブルーオーシャンを得ることができたとしても、そこからが新たな挑戦となります。新たなことを思いついたときには、「同じことを考える人が3人はいる」というのは経済界でよく言われることです。新たな発想と思っても、その発想をする情報源が世間に広まっていて、誰でも手に入る情報であったら、同じことを考えつく人が多くなるのは当然のことです。
それを掻い潜って、まったく新たな競争相手がいないブルーオーシャンに存在することができたとしても、成功例は周囲に広まるのが早く、必ず他の人が参入してきます。ただ、同じことをするだけでなくて、厳しい時代を生き残るために必死になって探求してきたのと同じように、もっともっと頑張って新たなアイデアをかぶせてきます。だから、放っておいたら必ずレッドオーシャン化していきます。
だから、ブルーオーシャンに踏み込んだときから、常に情報収集をして、勉強も重ねていく必要があります。それを本業を続けながら行うのは大変なことであり、それをサポートするのが女性応援「教室なび」の役割だと認識しています。
(女性応援「教室なび」応援団・小林正人)