健康に関わる講習をしていると、「これは使える」という声が会場から出ることがあります。受講している人の仕事と講習の内容が合致しているなら、そんな声が出るのも当然のことで、仕事に活かしてほしいという思いで講習をしている立場としては嬉しい反応です。ところが、健康というところで大きな範囲では一致していても、仕事と講習の内容が必ずしも一致するわけではありません。身体ケアを仕事にしている人とエネルギー代謝促進では合致していないところもあります。
ところが、受講生から「これは使える」という反応があるのは、心当たりがあるというよりも、初めから想定もして講習テキストを作成しているからで、生理学的な身体の仕組みを重視して、そのメカニズムに沿った健康法を伝えることができるようにしているからです。
それもあって使える内容と思える部分を講習テキストの中から見つけることはできると思います。使えると思ったコンテンツと、これまで教室でやってきたことが合致していたら、このコンテンツを使って、新たな教室独自の原稿を書いて、これを教室のチラシや通信、ホームページに活かし、さらに教室での講習にも使っていくことができるでしょう。
しかし、実際に「これは使える」と思ったのに、実際に使える部分の前後に原稿を書いて、オリジナルの原稿にしようとしても、うまくいかないということがあります。そんなときには、女性応援「教室なび」の支援によって、使えると思った原稿を本当に使えるようにすることの手助けも行います。
原稿化がうまくいかない理由の一つに、著作権の問題があります。受講料を支払って受講しとしても講習テキストの内容の権利を得たわけではなくて、一部を抜いて書いたら著作権の侵害になるとの心配から、引き写しにくいということがあります。以前は「1行を丸写しすると著作権侵害」とされていたのですが、今では表現を変えても1行を使ったら侵害とされる時代となっています。
そんな心配があるなら、著作権を持っている者が書いてあげれば解消できるということで、使えると思った部分を使えるようにしてあげるのも応援活動の一つとしています。その応援の対価は、時給計算にしています。時給では時間をかけて書かれたら損をするのではないかという考えも出てくるかもしれませんが、私だけでなく、執筆スタッフは内容さえ決まればスピード感をもって書けるメンバーです。
原稿を書くのに悩み、時間がかかってしまうのなら、その分を任せてもらって、本業のほうに時間をかけてもらいたいという思いがあります。
(女性応援「教室なび」応援団・小林正人)