整えるダイエット11 BMIによる判定基準を知る

1日に食事(飲食)によって摂るべきエネルギー量を知るための計算式を前回紹介しましたが、これよりも実際に食べている量が多かったら食事量を減らすようにするのが基本となります。しかし、健康の維持のために多くのエネルギーを作り出すことを考えたら、食事の量は維持したまま、運動をして余分に摂ったエネルギー源をエネルギー化することが重要になります。

これに対して食べている量が少なかった場合には、食事量を増やすこととなりますが、筋肉量を増やして、体脂肪はあまり増やさないようにすることが大切です。そのためには必須アミノ酸のバランスがよい良質なたんぱく質である肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品を摂るようにします。(「整えるダイエット8」で紹介)

やせることが目的のダイエットでは体脂肪を減らす方法が重視されますが、これとは逆に太ることを目的としている場合には、体脂肪を増やす方法、少なくとも体脂肪が減らないようにする必要があります。

体脂肪の割合はBMIによって計算されます。BMI(Body Mass Index)は体重と身長の関係から算出されるヒトの肥満度を表す体格指数で、標準体格指数(最も病気が少ない割合)は日本人の場合には22とされています。

「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算することができます。体重が60kg、身長が165cmの場合には「60÷1.65÷1.65=22.038」になり、ほぼ標準体格指数と一致します。

肥満にならないようにするも大事なことですが、年齢を重ねていくと筋肉がつきにくくなるだけに、「やせ」の範囲にならないようすることも大事になってきます。

BMIによる判定基準(日本肥満学会基準)
18.5未満        やせ
18.5以上~25未満  普通
25以上~30未満    肥満(1度)
30以上~35未満    肥満(2度)
35以上~40未満    肥満(3度)
40以上         肥満(4度)

(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)