1都3県に続いて7府県に対する緊急事態宣言が発出され、その中心施策は飲食店への時短営業の要請でした。これまで22時までの営業時間が20時までとなり、アルコール飲料の提供は19時までとされました。この2時間の時短営業の根拠を宣言後の記者発表で求められたとき、なぜ2時間かではなく、飲食で店での感染のリスクの話で終わったことに違和感を感じた人も少なくありませんでした。
22時までの営業終了にしたときに、その前に飲食を済ませようというので閉店時間前は、かえって混雑して密になったという状況がありました。外食をやめて自宅での飲食をすすめられると、今度は買い物でスーパーマーケットなどが混雑するということにもなりました。20時で閉店となると、飲食する時間が短くなりすぎるということで、外食そのものを諦める人がいて、その意味では時短営業の効果はあがるのかもしれません。
アルコール飲料が提供できるのは11時から19時ということも示されました。夜の飲酒はいけないのに、昼の飲酒なら、どれだけ長く飲んでいてもよいということになると、なぜ昼なら大丈夫かというエビデンス(科学的根拠)を求めたくなります。しかし、そのエビデンスもなしに昼の会食もよくないということを言い出しています。
会食の人数も4人までならよくて、5人以上は避けるということを言われると、そのエビデンスも聞きたくなります。もちろん人数が多くなれば、それだけ新型コロナウイルスの感染者から飛沫感染するリスクが高まることは理解できますが、4人と5人で、どれくらい飛沫感染の差があるのか、4人であっても、どんな飲食の仕方なら危険なのか。さらにマスク会食とマスクをはずしての会食との差についても気になるところです。
20時の営業終了で1か月後に期待するような効果、つまり感染者が減少してくれるという結果になればよいものの、もしも結果が出なかったら19時や18時に営業終了時間を早くさせるのか、それとも外食が感染拡大の元凶とされているので、外食だけのロックダウン状態まで考えるのか、結果待ちという状況です。