善玉菌は腸内で発酵を進め、悪玉菌は腐敗を進めますが、悪玉菌は肉類などのたんぱく質を分解して排泄処理をする役割があり、動物にとって必要なものです。
悪玉菌が多くなりすぎると、毒素(有害物質)が多く作られるようになり、これが便通を悪くして、腸壁への刺激が強まって腫瘍、がんなどの要因にもなります。
日和見菌は善玉菌が多いときには善玉菌の味方をして、逆に悪玉菌が多いときには悪玉菌の味方をします。
腸内細菌の健康的な割合は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」とされています。
7割が腸内環境によって敵にも味方にもなるということで、善玉菌と悪玉菌の形成を一気に逆転させる日和見な存在です。
それだけに、できるだけ善玉菌を増やし、悪玉菌が増えすぎないようにすることが大切です。善玉菌の主な栄養源は糖質、食物繊維で、悪玉菌の主な栄養源は動物性たんぱく質、脂肪です。
和食で多く摂ることができる食品は善玉菌を増やし、洋食で多くなりがちな食品は悪玉菌を増やします。
善玉菌の栄養源には乳製品に含まれる乳糖もあげられることがありますが、乳製品は動物性たんぱく質と脂肪が多く含まれています。
このことがわかると、積極的に食べたほうがよいものと減らしたほうがよいものが見えてきます。
ただし、悪玉菌は肉類などのたんぱく質を分解して排泄処理をする役割があるということなので、少しの量は必要だということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕