新常識の非常識14 減塩で高血圧を抑制その1

塩分が多く含まれる食事は、高血圧の原因であるから避けるべきだと言われることがあります。健康診断で高血圧を指摘されると、減塩が指導され、それができないなら降圧剤を飲むことがすすめられることも多くなっています。

厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和5年)では、高血圧と指摘される収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の割合は男性で27.5%、女性で22.5%にもなっています。

同じ調査で食塩の摂取量の平均を見ると、男性は10.7g、女性は9.1gで10年間の推移では減少傾向にあります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の塩分摂取目標量(食塩相当量)は1日あたり男性が7.5g未満、女性が6.5g未満と設定されています。高血圧や慢性腎臓病がある人の場合は、重症化予防のために男女ともに6.0g未満とすることがすすめられています。

国立循環器病研究センターは「かるしおプロジェクト」という塩を軽く振って美味しさを引き出す減塩運動を進めています。減塩食品には、かるしお認定を実施して、少しでも塩分を減らすことを推奨しています。

それだけに、塩分はいけないもの、減らすことが健康づくりの基本という認識が広まっているのですが、それは本当のことなのかという疑問も同時に高まってきました。塩分を摂取しないと、かえって血圧は上昇すると主張する医師もいます。

厚生労働省は2004年までは食塩の摂取目標は1日あたり10.0gとしていたので、随分と摂取量が少なくなったわけですが、その間に高血圧症患者数は約610万人から約1011万人と約66%も増えているという報告があります。

この事実をあげて、塩分を減らせばよいわけではない、ということを新常識として広めていこうとしている例がみられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕