運動をすることによって、余分に蓄積された体脂肪(中性脂肪)が“燃焼”されるのは、身体を動かすことによる興奮作用によってアドレナリンが分泌されるためです。
アドレナリンは腎臓の上にある副腎の中の髄質から分泌されるホルモンです。心拍数や血圧上昇などの作用があり、自律神経の交感神経の働きによって分泌が高まります。
一般にはアドレナリンが多く分泌されるのは身体に負荷がかかった状態で、それに対処するエネルギー源を血液中に放出するために脂肪細胞の中の中性脂肪が分解され、脂肪酸が放出されるようになります。
脂肪酸の代謝を早める方法は、いくつかありますが、最も簡単な方法は運動をする30分ほど前に、コーヒー、紅茶、お茶などを飲むことです。これらのお茶に含まれるカフェインには、脳を興奮状態にさせてアドレナリンの分泌を盛んにする作用があります。
運動の30分ほど前にカフェインを多く摂ると、運動をするときには、すでに脂肪細胞内の脂肪分解によって血液中に脂肪酸が放出されています。
ウォーキングなどの有酸素運動は脂肪代謝には効果的で、有酸素運動を始めて5〜10分ほどで脂肪酸が盛んに代謝するようになります。
通常のウォーキングに比べて5〜10分ほどの短縮ですが、運動時間が長く取れない人にとっては大切な時間となります。
【お茶類のカフェイン含有量】
(抽出液150ml中)
玉露(180mg)
コーヒー・ドリップ(100mg)
コーヒー・インスタント(50mg)
紅茶(30~50mg)
煎茶(30~50mg)
ほうじ茶(30mg)
ウーロン茶(30mg)
※番茶にカフェインは含まれていない
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕