「支援する人を支援する」活動は、栄養学や運動科学の専門家の先生方がテレビ番組に出演するときのコメントや台本づくりの支援から始まり、そこから定期的な情報支援へと移っていった経緯は前回(日々修行118)紹介しました。
情報支援から実践支援として医学系、栄養学系の学会や協会の後方支援に移っていったのですが、その初めは後方支援でした。健康に関わる情報を広く発信することから、一定の会員などに発信するというのは大きな変化ではなかったように感じていましたが、団体の後方支援となると表に仕事(周りから見えること)だけでは済まなくなります。
裏と言ってよいのかどうか、関連団体や行政などとのつなぎや交渉、団体の主張とは異なる考えをするところとの接触、テレビをはじめとしたメディア対策も徐々に増えていきました。
専門家の支援は間接的には多くの人の支援につながっているのかもしれないのですが、「支援する人を支援する」という私たちのスタンスからすると、単なる支援で終わっているような感じがありました。
その感覚のままでも依頼される仕事をこなしながら、これは社会的な貢献になるということでもよかったのかもしれなかったのですが、もっと直線的・実践的な支援のための支援ができないかと考えていました。
その実践の一つは栄養に関わる団体の支援で、産業栄養指導者会への支援は、一人ひとりの産業栄養指導者の支援となり、産業栄養指導者が最終的に支援する企業や団体で働く人の支援の質を高めていくことになります。
これと同じ形で、ヘルスケア・トレーナー会への支援も企業や団体で働く人の支援の質を高めていくことになり、これもその考えは達成されたかと思っています。
日本健康スポーツ連盟の理事を務めていたときに、連盟を通じて健康運動指導士に対して資格の更新単位としてサプリメント講習を講師として担当しましたが、これは健康運動指導士が直接的に指導をする働く人やフィットネスクラブなどの利用者の支援にもつながりました。
このことは受講者から直接の声を聞き、利用者からの質問に対して健康運動指導士から返答ができるように文書にして送りました。そのときに交流が始まった健康運動指導士の数人には今でも情報発信を続けています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕