今回のお題の「沖縄に絡んでの修行」は、沖縄で特別の修行をしたということではなくて、あくまで“絡んで”のことです。これは前回(日々修行130)のテレビ業界の「誰かの意図」でのことで、意図を受けて沖縄に関連する番組づくりを私もしていました。
表向きの番組内容は沖縄の観光や文化で、情報番組の一部に定期的に沖縄のネタを入れていました。“表向き”ということはテレビ局(民放全国キー局)の担当者も知らないことで、ただスポンサー付きで沖縄のネタを持ってきてくれる親切な人(ありがたい人)という立場を貫いていました。
これで終わってくれれば、私の仕事は沖縄の紹介や、たまに取材などで沖縄に行くくらいのことで、楽すぎる仕事でした。
急に忙しくなるのは、駐留している部隊が不祥事などを起こして、基地問題に発展しそうなときに、基地の必要性を感じさせる情報を提供するときだけでした。
日本は地政学的にみると中国、ロシア、北朝鮮が極めて近くにあり、中国と台湾の問題などもあって、非常に危険な位置にあることは誰もがわかっているはずです。
わかっていても平時には忘れてしまう(忘れようとする)ことから、ただ注意を促すということなのですが、基地は必要かもしれないというムードを高めるタイミングによっては資金が動くことになります。
そのムードづくりの金額は、さすがに書きにくいことですが、基地地主が国から受け取っている年額の1%くらいです。その潤沢な(?)予算を各局に振り分けることもさせてもらっていましたが、観光シーズンでないときには沖縄の音楽、沖縄出身のミュージシャンも取り上げ、とにかく定期的に情報を発信し続けることは、楽でもあり、また精神的には辛いことでもありました。
その仕事は、岡山に移住することが決まったときに、大手広告代理店に移すことができて、私の手から離れました。今、関わっているのは、1年間の報告が送られてきたときに目を通すことくらいです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕