日々修行160 コンテンツを捨てる決断

「決断」は「断つことを決めること」であると教えてもらい、そのことを再確認したのは2023年10月23日のことです。その日のうちに決断したこともあり、100日後には、これまで“後生大事”に持ち続けてきた人脈までも「決断」しました。

その日から数えて1000日目の2026年7月19日には、決断した結果を完全に示すことができるように、断っても絶っても寄ってくる“人脈話”も断る前提で会うようにしてきました。

初めから断る前提で会っているのだから、つながらないのは普通のことで、1回だけで終わるということも普通のことでした。

このような徐々に断って減らしていくことに疲れを感じていたときに、あえて自分から積極的に取り組むことにしたのはミニマリズムの世界でした。

ミニマリズムは節約とか断捨離と考えられていることもあるようですが、余計なものは持たない、不要なものは手放すというだけでなく、無駄なものにかけている時間を増やして、その時間を有効に使うことを目指しています。

モノを買うのにも使うのにも、そして整理するにも捨てるのにも時間がかかります。

時間ができたからといって安心するのではなくて、貴重な時間を有効に使うことを考え、そして時間が有益な結果をもたらすように動いていくことがミニマリズムの本質ではないかと考え、ミニマリストとしての「決断」を示すこととしました。

一般社団法人全日本ミニマリスト協会が設立されて、私も理事に加わったのは2024年4月1日のことです。

私の引っ越しの遍歴は生まれてから22回、今は23か所目の居場所となっていますが、親元から離れて暮らし始めた高校生のときから、徐々に書籍が増えていきました。

最も数が多かったのは原宿の一軒家で暮らしていたときで、これに仕事先に置いてあったものも加えると「まるで図書館みたい」と言われても、「その通り」と答えるのが不思議でない数でした。

地震があって、崩れてきたら圧死は間違いないような状況で、書籍のために1部屋を当てるしかなくて、それこそ借りに来る人もいる図書館になっていました。

そこから引っ越しをする先を選ぶときに、書籍の数を選択条件にしていたら、条件に当てはまるところがないので、徐々に減らしていきました。

そのように決めたのは、Windows95が登場した後だったので、捨てるには重要な情報は記録してからということで、捨てるほどに時間がなくなっていくという、現在のミニマリストとして目指していることとは逆のことをしていました。

岡山に移住したときには、書棚2つ分だけになりましたが、さらに減ったのはコロナ禍の3年間でした。仕事をしようにもできない時期に、これまでの情報を講習テキストの形にしていきました。

講習テキストの内容は、自分が知っていて、教えられることだけに絞ったのですが、それでも過去にやってきたことが反映されて、先ほど数えてみたら9種類の講習テキストで、総枚数(A4サイズ)は1200枚を超えていました。

これを自分の手で捨てるのは、物理的には可燃ゴミとして処分する方法はあるものの、なかなか決断ができないので、関係している方々に見てもらって、必要といってくれる方に渡していこうと考えました。

そのまま渡されても使い道に困るということもあることから、それぞれの方が使えるように分割する、他のものと組み合わせる、部分的に書き直すといった方法で、個別対応しようと考えています。

その作業にかかる時間の分だけは費用をいただこうと思っていますが、それ以上に施しをしようという声は、ありがたくいただくことにしました。

同じ状態のものを複数の方に渡すわけにはいかないので、早い者勝ちということで、これからできるだけ近い関係のところから順番に声をかけることにしました。

また、講習テキストなり、資料として受け取るときに、内容を把握しておきたいので、講習をしてほしいという声もあったので、それにも応えることにしました。

講習テキストなのに、一度も話をしていない、ホームページのコラムとしても書いていないコンテンツも案外とありました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕