「健康長寿」というのは多くが望むことではあり、これを実現するためには、まずは長寿であることが第一条件となります。日本人の平均寿命は、今から80年前の終戦から2年後の段階では男性が50歳になったばかりで、女性は少し長生きでも53歳ほどでした。
それが今では(令和5年調査)、男性が81.09歳、女性が87.14歳と30年以上も長生きとなっています。この30年以上の延びた分を、どれだけ次世代のために使うことができるのかというのが、長生きになった私たちの役割ではないか、ということを常々話をさせてもらっています。
次世代のために使うとしたら、元気で過ごすことが必要です。元気で過ごせる期間は長ければ長いほど、平均寿命との差が短ければ短いほど、多くのことを伝えていくことができるわけですが、そのような状態であるのかどうかは健康寿命を見ることで確認することができます。
令和4年調査の健康寿命は、男性が72.57歳、女性が75.45歳と、平均寿命よりも差がないことがわかります。健康寿命は日常生活に制限がない期間の平均を指しています。
平均寿命の男女差は6.04年ですが、健康寿命の男女差は2.88年と大きな差ではありません。健康寿命から平均寿命までの差が短くなっているということは、自由に動くことができなくなる期間が男性よりも女性のほうが長くなっているということです。
平均寿命と健康寿命の差は、男性が約8.5年、女性が約11.6年で、これは単に女性のほうが長生きということだけでは説明がつかない状況となっています。
男性の72歳、女性の75歳というと、まだまだ元気に動いている、場合によっては現役で働いている(会社や団体での働きではなくて、家業や家庭での働きも含んでのことですが)年齢です。
ちなみに、現在(2025年3月13日)の私は、あと1か月弱で70歳です。あと2年で現役を続けたくてもできない年齢なのかと嘆くのか、まだまだ現役が続けられそうと希望を持って過ごせるのかは、これまでにやってきたことの結果が明らかにしてくれます。
希望を持って過ごしていくことができるであろうというのは、私にとって実によい見本となる人が身近にいたからで、それは私の義父(妻の父親)の久郷晴彦先生(薬学博士)です。
詳しくは次回(日々修行196)に書かせてもらいますが、私と妻と一緒に、夫婦で岡山に移住してくれました。そのときに、義父は90歳になっていました。健康長寿の最良の見本であり、長生きの人が現役を続けて、次世代につなげる、次世代を育てるということを実践していました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕