私が3歳まで住んでいたところは山奥すぎて信号がないところでした。3歳から6歳まで住んでいたところは漁師町で、ここからバスに乗って、初めての信号機があるのは隣町ということで、信号の3色の意味を聞いても、絵本の中で見る世界という感じでした。
祖母からもらった絵本に出てくる信号機は、左から「青・黄・赤」という横並びで、これは一般的な認識と同じだと思うのですが(全国的な常識!?)、私が初めて意識して見た信号機とは違っていました。
その信号機は縦並びで、上から「赤・黄・青」となっていました。色の順番が違っているということなら、「地域によって違うのだろう」という程度の感覚でしょうが、縦型と横型では、あまりに違っています。
全国的には縦型の信号機は少なくて、そのほとんどは雪が多く降る地域に設置されています。私が子どものときに住んでいたのは新潟県で、中でも豪雪地帯と呼ばれるところが多かったので、縦型が当たり前でした。
横型だと雪が積もったら重さで壊れてしまうので、縦型にして積もりにくいように工夫されています。横型なら左から「青・黄・赤」でも「赤・黄・青」でも問題はないのでしょうが、縦型となると上から「赤・黄・青」は絶対の決めごとです。
上が赤のほうが遠くからでも見えやすいからです。3色の信号は車両用のことで、歩行者用は縦型だけで赤が上となっています。
上から「赤・黄・青」の順になっていることについて、テレビ番組で「下のほうが雪で埋まっても赤だけ見えれば安全に通過することができるから」と説明していましたが、そんなことはありません。
車両用の信号機が設置されている高さは、縦型も横型も下側が4.5m以上と定められています。これまで国内で最も積雪があったところは11mを超えていますが、山奥の信号機もないようなところのことなので、これは参考にはなりません。
信号機がある地域で見ると、過去には4m以下であったとのことなので、4.5mの高さであれば、縦型の「青信号」が雪で埋まって見えなくなるようなことはありません。
そのような信号機を見慣れた田舎暮らしをしていた身には、横型の信号機しかない地域は慣れるまで一定の期間がかかりました。
信号機の色は、赤は赤色、黄は黄色に見えるので特に違和感はないのですが、青は青色なのか緑色なのか迷ってしまいます。
日本に初めて信号機が設置された昭和5年には法律で「緑色信号」となっていました。現在の道路交通法では、「青色、黄色、赤色」と記載されています。ところが、国際基準では信号の色は「赤・黄・緑・青・白」とされていて、そのうち交通信号は「赤・黄・緑」とされています。
実際の青信号の色は緑色です。なぜ緑色なのに青信号と呼ぶのかというと、日本の色彩は古くは赤・黄・青・黒・白しかなかったといいます。緑は青に分類されていて、その歴史は現在の青汁、青りんご、青葉、青物、青々など、どれも緑色を表す表現です。
このことが影響していると考えられているものの、それが正しいことなのか、それを確認するためにテレビのクイズ番組のネタとして何度も提供しています。その解説を専門家に依頼することも伝えているのですが、どの専門家からも、私の説明以上の返答は、まだ得られていません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕