貧しい新潟県の豪雪地帯で6歳から3年間暮らしましたが、それまでは雪がほとんど積もることがない日本海側の漁師町で暮らしていただけに、そのギャップは幼心にも強く刻まれました。
8歳の冬に経験したのは、後に「三八豪雪」と呼ばれる雪のために何もできない山奥の村での暮らしだったので、雪が溶けるまで待つしかないという諦めのような心境の人が多かったようです。
そのような心境については、後に聞いたことではあるのですが、そんな中でも雪を逆手にとって大きなマイナスをプラスに変えていくことを考えていた人は少なからずいました。
こんな「雪を逆手に」ということを、まさに豪雪に悩まされている最中にアップすることは、さすがに憚(はばか)られるという声もあって、今の掲載になりました。
雪の有効活用ということは豪雪地帯では以前から考えられていたことで、雪下ろしを体験してもらう、雪を掘って地面に到達する時間を競う、雪合戦を楽しむという観光は何度も計画されてきました。
それが実現できなかった、実現できても長続きしなかったのは、一番の豪雪のときには観光客が交通の便などの理由で来ることができなくて、迎える側が宿泊や日帰り観光のための準備も対応できないということがありました。
観光客に来てもらえる程度の積雪になったときに実施した自治体もありましたが、それでは豪雪地帯の実態がわかってもらえないという声も地元にはあって、実生活の大変さを知らずに観光客が来ればいいという発想ができないということもありました。
雪を逆手に取るというのは、考えつくことではあっても、実際には難しいことは、テレビ報道でも多く見られたことです。適度な積雪では海外からの観光客が北海道のニセコや長野の白馬などに押し寄せてきましたが、大雪になった途端に来なくなったという例もありました。
雪が降っている時期は限られていて、そのうち観光に向く時期は、さらに限られています。その時期にタイミングよく効率的に集客するのは大変なことで、それもあって雪を活用した観光化は難しいところがあります。
新潟県のスキー場が有名な地域に父親が転勤で駐在しているときに、「いい天気」と言ってはいけない時期があることを聞きました。雪が降ってくれるのを待っているときには地元にとっては晴天は「よくない天気」で、雪が降ってくると「いい天気」と表現されます。
雪が降れば「いい天気」ではなくて、降りすぎるとスキー客が来なくなるので、これも「よくない天気」ということでした。
そのようなピンポイントの雪の活用ではなくて、継続的な活用を考えているところもあります。継続的というのは雪の時期を継続的に活用する経年という意味と、雪が降っていない時期にも活用できるという意味があります。
その例について、私が経験してきたことを次回(日々修行209)に書かせてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕