日々修行221 岡山での新たな活動

2025年4月8日で70歳になりました。

昭和30年(1955年)の生まれなので、70年間生きてきて、昭和でいえば100年の今年に70歳になることは、ずっと前からわかっていたこととはいえ、実際に公的な書類にも、さまざまな表示にも「70」と現れると、あと何年くらい活動ができるのかを考えるようになってしまいます。

4月8日は、寺院で生まれ、それほど長い期間ではなくても寺院で過ごした身としては、特別な日でした。それは、お釈迦さまの誕生日と一緒で、灌仏会(花まつり)に多くの人が訪れるのは、自分の誕生祝いかと勘違いするような環境でした。

幼い私への誕生祝いというか、お土産が多く集まる日でしたが、住職である祖父から「皆さんの気持ちが、お釈迦にならないように」と、初めは何を言われているのか理解できないことを聞かされました。

「お釈迦になる」というのは物事がダメになること、使いものにならなくなることを指しています。

江戸時代に職人が金属を溶接する際に火が強すぎて失敗して、「火が強かった」というところを「しがつよかった」とシャレて言ったところから、4月8日がお釈迦さまの誕生部であったことから使われるようになった、ということを後になって知りました。

お釈迦さまが生誕したのは紀元前565年とされていて、他に紀元前463年や紀元前624年の説もあるものの、4月8日という日付だけは同じです。

お釈迦さまは35歳のときに悟りを開いて、入滅する80歳まで今の仏教の基礎となることを伝え続けたとされています。

何かを伝え、残そうとしたら70歳は、まだまだ途中経過の時期で、新しいことをしようとすると「年寄りの冷や水」と言われるのは、心外とは言わないまでも、受け入れ難いことではあります。

70歳にもなって、冷たい水を飲んだり浴びたりする危険な行為をしようということではなくて、これまでの経験を誰かに伝えて、それが伝わり続けてほしいという気落ちがあります。

その気持ちが強すぎて、差し出がましい振る舞いをするのを戒める言葉として「年寄りの冷や水」と言われないように常に自分に言い聞かせています。

とはいえ、最近になって急に1日の時間を短く感じるようになっています。以前から「年寄りは時間が経つのが早い」と言われてきました。
“ジャネーの法則”でいうところの「年齢を重ねるにつれて自分の人生における1年の比率が小さくなる」というのとも違っている感じがします。

認知症による時間の感覚のズレでもなく、閃輝暗点のために以前より見ることに苦労していることでもなく、さらに同じことをするにも時間がかかるようになるので短く感じるというのでもない感じがしています。

ジャネーの法則を打ち破る方法として、「夢や目標を持って、常に新しいことに挑戦し続けること」が言われていますが、残された短い時間の中で達成するためには、これまでの自分を活かし尽くすしかないと思っています。

その具体的な実践は「学びの伴歩」の活動です。

「学びの伴歩」については、次回(日々修行222)、現在の進捗状況を書き記すことにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕